児童発達支援とはなに?一日の流れを解説

公開日:2023/08/15  最終更新日:2023/06/02

この記事では、近年注目されている児童発達支援とは何か、児童発達支援事業所の一日の流れを詳細に解説します。早期の診断と、療育の介入が、社会適応能力の向上にもつながる重要な役割を担っている仕事です。混同されがちな児童発達支援と、デイサービスの違いについても解説します。

児童発達支援とは

児童発達支援は、障がいのある子どもに対し、身体的、心理的に適正な発達を促し、日常生活や社会生活が円滑に行えるように、支える援助です。障がいのある未就学の子どもを対象とした、児童福祉法に基づく通所施設の一つです。

2012年の児童福祉法改正後から、児童発達支援の対象に、「発達障がい児」も含まれるようになりました。それぞれの障がい特性に応じた支援が受けられます。

障がいといっても個別性が大きく、一律のプログラムでは対応困難なこともあり、肢体不自由児への医療的な支援も含まれます。その子のペースで、できることを増やし、自己肯定感を高め、子どもの長所を伸ばす効果が期待されます。

児童発達支援での共通支援課題は、他者を認識する、話を聞く、座って待つで、いずれも幼稚園・小学校入学の際に必要なスキルです。

発達に心配のある子どもは、興味のあるものに周囲の状況を気にせず触れ、歩き回り、なんでも口に入れようとします。この状態で進学すると、進学先で友人とトラブルになるため、繰り返し練習します。

コミュニケーションが苦手な子どもには、個別に対応し、なじみのスタッフが仲介しながら小集団の活動へ参加を促します。座って待つのが難しい子どもには、ゲームを通して座る練習が実施されます。強要すると反発につながるため、楽しい雰囲気のなかで、座ることを覚えていきます。

子どもにとっては、忍耐が必要な訓練ですが、繰り返し訓練し出来たという達成感を身につけ、成長を促します。発達障がい児が含まれるようになってから、さらに需要が伸びており、受け皿が不足している状況です。

児童発達支援での一日のながれ

児童発達支援では、送迎サービスを受けられるところも多く、公共交通機関の乗り合いが難しい子どもも、安心して通えます。

教室に到着したら健康状態の観察、水分補給、トイレに行く、荷物の整理、着替え、連絡帳の提出など、出来る限り自分で出来るように促します。普段は出来ていることも、精神状態によって困難なところは、手伝ってもらいながら行います。

児童発達管理責任者などが個別面談を実施し、精神面の安定をはかり、スタッフに対応方法を伝達します。参加者が教室に到着したら、はじめの会があり、出席チェック、本日のスケジュールを共有します。

はじめの会の目的は、今日はだれが来ているのか、自分以外の人へ関心を持つように、誰が来ていて、何をするのか認識することで不安を解消します。また、始めと終わりを意識して行動できるように、はじめの会を実施します。

そのあと、自由遊びを通して、子どもの様子を観察し、参加できない、何も出来ないことがないように、仲間に入るよう参加を促し支援します。児童発達管理責任者が、その状況をみながら、個別支援計画書を見直し、修正、妥当性を評価して個別性に合った計画書を作成します。

続いて、課題遊びでは、宿題や活動内容を設定して、目標や子どもの特性に合わせた活動を実施します。課題遊びで使用したものを片付けます。片付けが苦手な子どもも居ますが、スタッフの関りのなかで、少しずつ覚えていくので、焦らず成長を待ちましょう。

最後は、着替えて終わりの会に参加します。挨拶し、次回の通所日を知らせて本日を振り返り、出来たところ情報共有して、次回通所日が楽しみなるような声掛けをします。出来ることが少しずつ増えていくと、自己肯定感も高まり、社会への適応能力も高まります。

児童発達支援とデイサービスの違い

支援の内容は類似している部分もある児童発達支援とデイサービスですが、対象とする年齢が異なります。児童発達支援では、6歳までの未就学児が通所します。デイサービスは原則として、小学校に入学する6歳から18歳までの就学時が通所します。

障がいによって、幼稚園の代わりに通う子どももいれば、週に何日かは幼稚園に通い、残りの日を児童発達支援に通う子どももいます。

児童発達支援は、対象が幼いので、1対1の個別療育時間が多く、放課後デイサービスは、実際の学校生活に即した小集団での療育が多いのが特徴です。児童発達支援から進級と共に、デイサービスに移行し、継続的に支援を受けられる通所センターも増えてきました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、児童発達支援の詳細とデイサービスの違いを解説しました。障がいの早期発見と、早期療育が推奨されており、受け皿が少ないため、新規開設した支援センターやデイサービスもすぐに満席となる地域もあります。

さまざまな特性のある子供たちが安全に安心して過ごせるように、支援を受けられる社会になるよう祈っています。焦らず自己肯定感が傷つけられないように、温かく見守る姿勢を大切にしましょう。

この記事が児童発達支援について情報収集されている方の参考になれば幸いです。

【児童発達支援】おすすめのフランチャイズ加盟先ランキング

イメージ1
2
3
4
5
会社名てらぴぁぽけっとコペルプラスシュシュウィズ・ユーチャイルドハート
特徴開業前だけでなく、開業後もスーパーバイザーが徹底的にサポートしてくれる30年もの歴史をもち、全国各地に多数の教室を構えている児童発達支援スクール業界未経験でもパートナーとして運営を徹底的にサポートしてくれる全国に280店舗をフランチャイズで展開する児童発達支援スクール発達支援のノウハウが豊富で運営を徹底的にサポートしてくれる
詳細リンク

おすすめ関連記事

サイト内検索
【児童発達支援】おすすめのフランチャイズ加盟先ランキング!
コペルプラスの画像
第3位 シュシュ
シュシュの画像
ウィズ・ユーの画像
児童発達支援フランチャイズ関連コラム