発達障害が近年増えているワケ

公開日:2022/10/21

発達障害

近年、発達障害という言葉を耳にする機会が増えているかもしれません。そもそもはアメリカで誕生した法律用語で、1970年代初めに日本に入ってきた言葉だとされています。では、そもそも発達障害とはどのようなものなのでしょうか。今回は発達障害の内容や発達障害を持つ方の人数、発達障害とされる方が増えている理由についてまとめます。

そもそも「発達障害」とは?

厚生労働省のサイトの一つである「発達障害|こころの病気を知る|メンタルヘルス|」では、発達障害を「生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態」と定義しています。生まれつきの障害ではありますが、日常生活や職場での過ごし方を工夫することで日常生活の困難を軽減できるとされています。発達障害には以下のものが含まれます。

・自閉症スペクトラム

・学習障害(限局性学習障害)

・注意欠陥多動性障害(注意欠如・多動性障害)

・そのほかの発達障害

1つ目は自閉症スペクトラム(自閉スペクトラム症です。コミュニケーションをとる際に、相手と言葉や視線、身振り手振り、表情などで相互にやり取りすることが苦手です。それが、相手の気持ちを読み取ることが苦手であったり、自分の感情を相手に伝えにくかったりすることにつながります。それに加え、特定のことに強い関心を示すことやこだわりの強さが見られたり、感覚が鋭敏であったりといった特性を持つこともあります。

2つ目の学習障害は、全般的な知的発達に問題がないものの、読み・書き・計算など特定分野が極度に苦手となるものです。

3つ目は注意欠陥多動性障害で、年齢に比べて落ち着きがなかったり待つことが極端に苦手であったりするものです。注意が持続しにくく、作業で多くのミスをしてしまうといった特性も見られます。落ち着きなく動く多動性と不注意はどちらか一方のときもあれば、両者が見られることもあります。

そして、4つ目のそのほかの発達障害の代表はチックです。チックとは、突然、リズムなく運動や発生を繰り返す状態のことで首振りなどの動作チックや咳払いなどの音声チックに分けられます。滑らかに話せない吃音もそのほかの発達障害に分類されます。このように、発達障害の種類は多岐にわたります。周囲の人は発達障害を持っている人の特徴を個性と認識し、からかったり冷やかしたりせずに接することが重要です。

発達障害を持つ方の人数はどれくらい?

発達障害を持つ方はどのくらいいるのでしょうか。平成24年に文部科学省が実施した調査によれば、通常学級に在籍する児童のうち、発達障害の可能性があるのは6.5%とされています。この割合に照らし合わせれば、30人学級で1.95人、35人学級で2.275人となり、1学級平均1~2人は発達障害の可能性があると考えられます。

ただし、この調査は医師による調査ではなく学級担任など複数の教員が判断したものなので、その点に留意が必要です。また、大人になってから発達障害と診断されるケースもあります。武田薬品工業の「数字から知る発達障害」によれば、0歳~19歳で発達障害と診断された人の数が22万5,000人であるのに対し、20歳以降に発達障害と診断された人の数は24万3,000人にのぼります。

ちなみに、米国のデータになりますが、発達障害に含まれる注意欠陥多動性障害と診断された人のうち、子どもの頃に注意欠陥多動性障害と診断された人は25%に過ぎません。このことから、発達障害を持つ人の総数は非常に把握しにくいといえるでしょう。

発達障害を持つ方が増えてきている理由

発達障害を持つとされる方が増えているのは何故なのでしょうか。そのきっかけとなったのは2005年に施行された発達障害者支援法です。この法律が施行されることにより、これまで医療関係者の間にとどまっていた発達障害に関する認知が保健・福祉・教育の関係者に広く知れ渡ることになりました。

かつては「わんぱく」や「落ち着きがない」と考えられていた児童・生徒の行動が、発達障害のためではないかと考えられるようになったのです。また、インターネット上で発達障害についての情報を容易に手に入れられるようになったのも発達障害の人数増加の要因となっているのでしょう。発達障害に関する認知度の向上が発達障害の総数の増加につながっていると考えられるのです。

まとめ

今回は「発達障害が近年増えているワケ」と題して、発達障害の詳細や発達障害を持つ方の人数、発達障害と診断される人が増加している理由などについてまとめました。ここで注意しなければならないのは、発達障害だからといって社会になじめないわけではないということです。重要なのは、その人が何をできて何ができないかを見極め、その人の長所を生かすよう周囲が配慮することです。そのことにより、自分らしく生きられるのではないでしょうか。

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