児童発達支援センターと児童発達支援事業所の違いについて解説!

公開日:2022/12/15  

基本的なサービス内容や仕事内容は変わりませんが、それぞれ違いがある児童発達支援センターと児童発達支援事業所について見ていきましょう。近年需要が高まっていることもあり、注目を集めるようになってきました。0~6歳までの子どもを対象としたサービスを通じて、子どもの自立をサポートしています。

児童発達支援センターの特徴

福祉型と医療型に大きく分けられます。放課後等デイサービスと併設されていることが多く、定期的に通えるようになっています。

身近な地域で支援を提供している施設を指す

最近は放課後等デイサービスと併設している場合があります。身近な地域で支援を提供しているので通いやすいのが特徴です。日常生活を送るための基本動作や集団生活を送るためのトレーニングを受けられます。

福祉型児童発達支援センター

福祉型は、日常生活を送るための基本動作や集団生活を送るためのトレーニングを受けます。なお、保育所等訪問支援というサービスも実施しています。これは障害を抱えていない子どもと一緒の空間で過ごすことで、集団生活に馴染んでいくという専門的なトレーニングになります。

医療型は、理学療法士による施術を受けて機能向上を目指す場合や、医療的な支援を受けることを指します。

対象となる子ども

子どもの年齢は0~6歳の未就学児が対象です。それ以上の年齢の児童は対象外となります。また、障害を抱えていて療育の視点から支援が必要だと考えられる子どもが対象となります。

勘違いしている人が多く存在しますが、障害者手帳や療育手帳などの所持がなくても施設を利用できます。そのため、医師や児童相談所から療育の必要性があると認められると対象となります。

児童発達支援

こちらが主に提供しているサービスです。子どもの特徴や抱えている障害などにより、提供するプログラムは異なりますが、自立できるようにサポートしています。個別に支援計画を作成しているので安心できます。

また、機能訓練を行うことも可能です。言語聴覚士による訓練を受けることや、理学療法士による施術を受けることが可能です。そして、継続して子どもが通いたいと思ってもらえるように工夫しています。提供しているサービス内容は進化しています。

地域支援

保護者の相談に応じることで、保護者が抱える悩みを解消しています。現在通所していない子どもをこれから通所させたいと考えているときに、相談できるようになっています。専門家が対応するので保護者も安心できます。

そのほかにも、障害を抱えている子どもが通う保育園と連携して訪問によるサポートをしています。保育士の悩みを早期に解消することで、安全に効果的に児童の自立を促せます。

保護者への支援

障害を抱えている子どもと四六時中同じ空間にいることは、保護者にとっても負担が大きくなります。1日の中で数時間だけでも、子どもを通所させて自分の時間を持てるだけで、保護者の負担が軽減します。

また、子育てで悩みを抱えている保護者のケアを中心にサービスを提供しています。保護者は休む時間がないほど子どものことで考えを巡らせているので、少しでも休む時間を提供することも大切なケアとなっています。

具体的なプログラムの例

あくまで提供しているプログラムは施設により特色がありますが、個別支援とグループ支援に大きく分かれています。個別支援は、子どもとマンツーマンで療育を行います。グループ支援は、保育園や幼稚園のように集団生活に馴染ませることを目的として1時間程度行います。

児童発達支援事業所の特徴

地域に根差して活動しているのが特徴です。さまざまな障害を抱えている子どもやその保護者のサポートを行っています。

自分の慣れ親しんだ地域での発達支援を提供している施設を指す

子どもや保護者だけではなく、地域の施設と連携をとりながらサポートしているのが特徴です。たとえば、保育園や幼稚園などと連携をとっています。業務の範囲が幅広くなるのが特徴です。

具体的なサービス内容や仕事内容

児童発達支援センターと、提供しているサービス内容や仕事内容は基本的には同じです。

児童発達支援センターと児童発達支援事業所の違い

基本的な療育の部分は同じですが、サービス対象者、サービス内容、規模の3点で違いがあります。

サービス内容の違い

児童発達支援センターは、地域で暮らす障害を抱えている子どものサポートを中心に行います。また、児童発達支援事業所は、障害を抱えている子どもだけではなく、保護者や地域の施設のサポートも行っています。その理由は、生涯を抱えている子どもを育てる保護者は常に不安を抱えていることが多いからです。

規模の違い

地域支援も行っている児童発達支援事業所のほうが規模は大きくなっています。

まとめ

両者について混同されがちですが、フランチャイズオーナーとして独立することを検討している人は、両者の違いについてきちんと理解しておきましょう。

また、このようなサービスを提供するためには、理学療法士や言語聴覚士などの専門職の人材を採用することや、地域の施設と連携がとれるようにしなくてはいけません。そのためには、いくつかのハードルがありますが、1つずつ乗り越えていきましょう。

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