発達障害の子どもにおすすめの習い事はなに?習い事をするメリットも紹介
発達障害の子どもが習い事をする場合は、個性や興味に合ったものを選ぶことが大切です。とくに、自己表現や集中力を高める習い事がおすすめです。では具体的に、どのような習い事が良いのでしょうか。この記事では、発達障害の子どもにおすすめの習い事について紹介します。ぜひ習い事選びの参考にしてください。
発達障害の子どもが習い事をするメリット
発達障害をもつ子どもが習い事をすることは、さまざまなメリットがあります。
では、3つのおもなメリットを紹介します。
コミュニケーション能力が発達しやすい
まず、習い事を通じて対人関係におけるコミュニケーション能力が発達しやすくなります。
たとえば、グループレッスンやチームスポーツでは、ほかの子どもたちと協力したり、コミュニケーションを取る機会があります。ほかの子どもたちとのコミュニケーションにより、社会性やコミュニケーションスキルが向上し、他者との関わりがより円滑にできるようになります。
自信がつき、達成感が得られる
習い事を続けることで、自信がついたり達成感を得られたりすることも大きなメリットです。
発達障害をもつ子どもたちは、日常生活や学習で困難を抱えることがあります。いっぽう習い事では、自分の進歩が実感しやすい場面が多く、そのことが自信につながります。たとえば、習い事で新しいスキルを習得したり、発表会やコンテストで成果を発揮したりすることが発達障害の子どもにとって大きな自信になります。
子どもの特性に合った指導スタイルを選べる
学校と違い、習い事は発達障害の子どもの特性に合った指導スタイルを選べます。
習い事の教室では、コーチが子どもの個々の能力に合わせて指導してくれます。とくに発達障害の子どもたちにとっては、個別指導や少人数制のレッスンなど、ひとりひとりのペースや理解度に合わせた指導が必要です。
そのため、指導スタイルが比較的柔軟である習い事は、発達障害をもつ子どもたちにとって理想的な学びの場となります。
発達障害の子どもにおすすめの習い事
発達障害の子どもが習い事をする際は、個性や興味に合ったものを選ぶようにしましょう。
そのなかでもおすすめの習い事は、スイミング、体操、ピアノ、プログラミング、英会話などがあります。では、くわしく解説します。
スイミング
スイミングは身体能力の向上や水中でのリラックス効果が期待できるため、発達障害の子どもにおすすめです。
また、水中での運動は全身を使った運動であるため、基礎体力や筋力を高めます。
体操
体操も発達障害の子どもにおすすめの習い事です。
体操は柔軟性や筋力、バランス感覚を高めるだけでなく、身体を使った自己表現力も高める効果があります。また、体操の動作を習得する際に、空間認知能力の発達も見込まれるでしょう。
ピアノ
ピアノはリズム感を養うだけでなく、集中力を養うのに適した習い事です。
またピアノを演奏することで、手の協調運動の訓練にもなります。ピアノは新しい曲の習得や発表会などを通じて、成長を感じやすいことも魅力です。
プログラミング
プログラミングは、論理的思考力や問題解決能力を養うのに効果的な習い事です。
また、オンラインで学びやすいこともメリットで、外にでることが難しい子どもでもチャレンジしやすい習い事です。プログラミングを通じて、試行錯誤するプロセスは、発達障害の子どもたちにとって非常に意義深いものになるでしょう。
英会話
外国語を学ぶことは認知機能を刺激し、論理的思考や記憶力を高める助けとなります。
また、英会話はコミュニケーション能力を身につけるうえでもおすすめです。また、英語を学ぶことで新しい文化や考え方に触れる機会が増え、子どもたちの視野が広がります。
発達障害の子どもが習い事をはじめる際の注意点
発達障害の子どもが習い事を始める際には、いくつかの注意点があります。
ひとつずつくわしく紹介します。
体験レッスンを受ける
まず最初に、必ず体験レッスンを受けましょう。
体験レッスンで、子どもがその習い事に興味を持っているかどうかや、適応できるかどうかを確認できます。
グループよりも個人でできる習い事を選ぶ
グループよりも個人で集中できる習い事を選びましょう。
発達障害をもつ子どもは、刺激が多い環境や複数の人との関わりが苦手な場合があります。そのため、個人でじっくりと取り組める習い事を選んだほうが、集中力を発揮して上達につながりやすくなります。
発達障害に理解のある先生がいるか確認する
習い事の先生が発達障害に理解のある先生か確認しておくことも重要です。
子どもの特性に理解を示し、子どもに合った指導やサポートをしてくれる先生であれば、子どもが安心できるでしょう。
子どもが興味をもった習い事を選ぶ
子どもが興味を持ち、自信を持って取り組める内容であることも重要です。
子ども自身が興味のある内容であれば、モチベーションを保ちながら成長できます。興味のあることで小さな成功体験を積み重ねながら、子どもの自己肯定感を高めましょう。
あわないと感じたら無理をさせない
子どもが習い事に適応できていないと感じた場合は、無理に続ける必要はありません。
子どものペースや特性に合わせて様子を見つつ、それでもあわないと感じたら、辞めることも大切です。子どもに合う習い事や教室がほかにあるかもしれません。
まとめ
発達障害の子どもが習い事をすることは、自己表現や社会性を向上させるメリットがあります。スイミングやピアノなど、子どもの特性に合った習い事がおすすめです。習い事を始める際は、発達障害に理解のある先生のもとで、子どもが楽しみながら成長できる習い事を選びましょう。なによりも大切なのは、子どもに寄り添って、子どもの個性をのばす習い事をみつけてあげることです。