「伝えているのに伝わらない」その理由
子どもに何度言っても行動が変わらない、気持ちがかみ合わないと感じることはありませんか?実は、子どもへのコミュニケーションには大人同士とは異なるポイントがあります。子どもの脳・発達の段階に合った伝え方を知ることで、親子の対話は大きく変わります。
子どもへの言葉かけ 7つのヒント
1. 「〇〇しない」より「〇〇して」
「走らないで!」より「歩いてね」のように、してほしい行動を具体的に伝えると理解しやすくなります。否定形の言葉は「何をすればいいか」が伝わりにくいためです。
2. 短く・具体的に伝える
「なんで毎回こうなの?もっとちゃんと考えて行動してよね」という長い言葉は、子どもには入りにくいものです。「靴をそろえて脱ごう」など、一文を短く・ひとつの指示に絞りましょう。
3. 先に共感、後で行動を促す
「ゲームやめたくないよね。でもご飯だからね」のように、まず気持ちを受け止めてから行動を促すと、子どもは動きやすくなります。共感が先に来ることで、「自分の気持ちをわかってもらえた」という安心感が生まれます。
4. 結果ではなくプロセスを褒める
「100点すごい!」より「最後まで諦めずに頑張ったね」と努力や過程を認める言葉の方が、子どもの内発的な意欲を育てます。
5. 目線を合わせて話す
立ったまま上から話しかけるのではなく、子どもと目線の高さを合わせることで、子どもは「ちゃんと聞いてもらっている」と感じます。スキンシップを交えるとさらに効果的です。
6. 質問を「クローズド」より「オープン」に
「楽しかった?(はい/いいえ)」ではなく、「今日どんなことがあった?」と開かれた質問(オープンクエスチョン)を使うと、子どもが自分で言葉を選んで話す練習になります。
7. 怒りは「気持ち」として伝える
「もうっ!」と爆発するより、「お母さん、悲しかったよ」「心配したよ」と親自身の気持ちを「私メッセージ」で伝えると、子どもは防衛的にならずに受け取りやすくなります。
やってしまいがちなNG言葉
| NG例 | なぜ問題か | 言い換え例 |
|---|---|---|
| 「なんで〇〇できないの?」 | 責められている感覚を生む | 「〇〇はどうすればできそうかな?」 |
| 「お兄ちゃん(妹)はできるのに」 | 比較が自己肯定感を傷つける | 「あなたはどんなことが得意?」 |
| 「ダメ!」のみ | 理由も代替手段も伝わらない | 「それは危ないから〇〇しよう」 |
まとめ
親子のコミュニケーションに正解はありません。うまくいかない日があっても大丈夫。大切なのは「子どもの気持ちに興味を持ち続けること」です。少しずつ言葉の選び方を意識するだけで、親子の会話は確実に豊かになっていきます。